1938年、東京。 軍国主義をつきすすみ、前途に暗雲立ち込める日本国の首都。 その地下深くには、明るい光さす地上とみためは異なる、 しかしどこか雰囲気の似通った世界が広がっている。 帝都の地下鉄事業を推し進める東京高速鉄道の勢力争いは、 効率主義かつ資金力に優れる五島派が徐々に優勢となっていた。 どこか事業開始当初の浪漫を引きずる早川派は、挽回の策として、 一般には都市伝説として流布していた科学の結晶、 世界最初の人造人間・学天則を地下深くより回収するプランを計画していた。 だが、そのうちすてられた地下世界ではすでに別の陰謀が渦巻いていたのだ。 ナチスの特務部隊が狙うは帝都の守護をになう古代の神の復活か。 科学か、オカルトか、帝都を騒がす怪人物たちも入り乱れ、 かつての都市伝説の真実を求め、知られざる激闘の幕が開く。 ダブルクロス・ウィアードエイジ the 3rd「マサカド・オーヴァードライブ」   人よ、その暗闇に自らの心をとらわるなかれ。 PC1 シナリオロイス:"怪盗 X−10"  推奨:感服/脅威     推奨カバー 探偵、軍人、刑事など  君は帝都でも有数の私立探偵として、数多くの難事件を解決してきた。  目下の懸案、それは今までに何度も対決し、いまだ逮捕に至らぬ覆面の怪盗、  先端科学のみを狙う通称「X−10(エックス・テン)」をとらえることにある。  ヤツの次の獲物は帝都の地下鉄網のどこかに隠されているという、  世界初の人造人間「学天則」の秘密だという。  君は、情報提供者の少女・美琴とともにX−10を追うのだが・・・ ※ PC1のOPはホットスタートです。ハンドアウトに書かれていない情報も  それなりにありますので、プリプレイとOPで補足します。   PC2 シナリオロイス:学天則 推奨:好奇心/不信感     推奨カバー 情報部員、工作員、学者など    君は東京高速鉄道に送り込まれ、早川派のために仕事をしている。  地下鉄の父、早川徳次の個人的な友誼も得ているが、  早川派はずっと劣勢であり、逆転には画期的な何かが必要であった。  そんなとき、早川は君に、地下鉄創業時の逸話を紹介し、  当時実際に活躍した人造人間"学天則"の回収と、  その製作者・西村博士の代理人への接触を依頼してきた。 ※ このハンドアウトは荒俣宏氏のベストセラー「帝都物語」にヒントを得ています。  しかし、作品と直接的な関係はありません。細かいことはGMに聞いてください。 PC3 シナリオロイス:平将門 推奨:尽力/恐怖     推奨カバー 魔術師、陰陽師、神職など    帝都・東京の霊的守護を司る平将門は、  ひとつ間違えれば大災厄をもたらす最悪の怨霊でもあるという。  その管理は表向きは神田明神で、しかしその実は君のいる小さな社で行われている。  だが近年、霊的なあらゆる探知手段が全て一つの予兆を示している。  すなわち「地下で起きる災いが、将門公の怨霊を目覚めさせるだろう」と。  帝都650万人の安全を守る任務は今、君の双肩にかかっている。 ※ 所属する組織とかは特に設定しないので、PLの好きにどうぞ。  オカルト的な知識とかあると演出に便利かとは思いますが、  GMもどうせ詳しくは知らないので気楽にどうぞ。 PC4 シナリオロイス"マイスター・ヒムラー" 推奨:懐旧/敵愾心     推奨カバー 超人兵士、大陸浪人など  1938年後半、ナチス超人兵団は全世界での闘争と内部での勢力争いのさなかにある。  なかでも、騎士道を奉じる一派"リヒテナウアーとその弟子たち"が中東で敗れて以降、  急速に勢力を拡大しているのが両手剣による居合術を修めた「聖マルコ兄弟団」であった。  団の首領はかのヒムラーの親戚であるとも言われ、その意向の元秘密任務に当たっている。  君が彼らの活動を監視する中、、連中は東洋の島国・日本にやってきた。  その目的が何であれ、見逃すわけには行かない。 ※ シナリオロイスはかのヒムラー本人ではないことに注意してください。