GM:では…クライマックスフェイズです! 場面は地下、トンネルが目標地点へと開通するシーン

リュウ:あ、その前に、赤ん坊にロイスを結びたいのですが

GM:OKです。他にロイスを結びたい人、この機会にどうぞ

レニー:わたしは、子供に庇護と食傷

のぶ:俺は、世界に庇護/脅威

ケン:実は世紀末救世主ヒイラギにしか取ってないが…タイタスとして使用できるものが、1つもないので、ボス用に取っておきます

祐真:詩乃と遥さんと魔剣とのぶと遥さんとケネスと……残しておこう、うん



 コンピュータ破壊の任務を負った潜入部隊は、目的地の目前へと迫っていた



GM:トンネル工兵「(キュイイイイン……ガゴンッッ!!!)」

リュウ:兵士「はっ、はっ、はっ。…た、隊長。私はもう駄目です。置いていって下さい」「く、やはりこいつも駄目か…」

ケン:「く、こんな通路にトラップを仕掛けるとは…ここまでの道のりで、うちの精鋭部隊もほとんど倒れてしまった…」

のぶ:黒猫忍び隊「我々も残り10人になったでござる」

リュウ:「待たせたな、後方の部隊は全て排除した。そちらは……生き残ったのはこれだけか」

ケン:「残るは…PC部隊と猫神様部隊だけか」

レニー:「くっ…みんな気をつけて。後少しよ」



 犠牲を乗り越えつつ、通路を抜けた先……その先には、驚くべき光景があった

 超巨大で、完璧な球形の空洞……その中心部に輝く『球』があり

 そこから多数のケーブルや柱が、周囲の壁へと伸びている……



レニー:「な…なに??」と、メガネで解析しようとする

のぶ:「ついたか…」

祐真:「あれは……? あれが……コンピューター……?」 じっと、中を見つめる

GM:よーく目を凝らし、見つめた柊……中央の球の中、そこに見たモノ、それは……

祐真:「……遥……さん……?」

リュウ:「なるほど……厳重な警戒をするだけある。これが、全ての元凶!!」 ジャキン!! とSMGを構える

祐真:「………やっぱり……俺のせいなんだよな……待っててやれなかったから……」 ぐっ、っと剣の柄を握って



GM:その時、背後の通路の側壁が爆破され、穴が開く!

リュウ:「新手か ……お前は!」 と、見開いた目でその人物を見る

GM:背後の穴より、わらわらと出現する兵士の集団……そして、それを率いるA0001……遥・コンバットタイプ!

レニー:「…A0001!!」 愛銃『パニッシャー』を抜く! 「本来はジャム制裁に使うものだが…あなたを制裁する」と、構える

祐真:「針千本がこれか……約束破りの代償は痛いや……」 剣を抜き放つ

GM:連れてるトループは『タイプ:リュウ』…リュウと同じ顔。もう2グループは『タイプ:レニー』で、レニーと同じね

リュウ:「フッ……俺も舐められたものだ。たかだか模造品をいくら連れてきたところで、経験を積んだ一人の兵士に勝てると思うな!!」

ケン:「そうそう、変化し、学習するのが『人間』だからな。なぁ、リュウ?」 にひひ、と笑いながら

GM:遥(A0001)「(にっこり)…気合は充分みたいですね、E0303…それに、E0269」

レニー:「A0001! 私を…その名で呼ぶな!!」 銃を撃つ

GM:その攻撃が来る事を「あらかじめ知っていた」かのように回避する遥…

レニー:「…A0001、なんで私をここに連れてきた? あなたは…一体、何がしたい???」

レニー:「こんなに一杯クローンをつくって…世界を支配して…何がやりたい???」

GM:遥(A0001)「………ねぇE0269。ノイマンがその能力を究極まで突き詰めた時…何が起こると思う?」

レニー:「??」

GM:遥(A0001)「…完全な未来予測…いいえ、予知が可能になる。…人間を自然のままに委ねれば、世界が滅ぶという事実が、見えてしまうの」

レニー:「…」 顔が引きつる…そう、自分もそれを予想したのだ

リュウ:「全ての事象は害となり、その存在意義すら消滅へと導く……というわけか」

リュウ:「A0001……それがお前がこのような世界を作った理由か」

GM:遥(A0001)「そう、E0269…いいえ、今はレニーと呼ばれているハズね?(にっこり)…あなたなら分かるでしょう? どうして、私があなたの、今の名前を知っているかも」

レニー:え?? 「…ま、まさか???」

ケン:「おいおい、どういうことか、わかんねぇぞ!? 説明してくれ!」(笑)

GM:世界はですね、因果で成立しています。原因と結果

GM:そして、全ての原因は、なにがしかの行為の結果に影響を受けている。それの原因も、何かの行為に… 

レニー:「因果律の全てを…知る、いや、まさかそれを操ることも?」

GM:遥(A0001)「…『風が吹けば桶屋が儲かる』って言いますけど…私にはわかるんです、どうして桶屋が儲かるか…どんな風を吹かせば、桶屋が儲かるかを、ね」

レニー:「ケンさん…彼女はもはや全知者…いわば、神みたいなものですよ」 怯えながら説明する

GM:遥(A0001)「(ケンに)ま、簡単に言いますと…私はすごぉく物知りなんです(にっこり) 長生きしていますから」

リュウ:「そんなことはどうでもいい!! A0001、お前は予知しているのだろう、これまで起こって来たことの全てが!!」

GM:遥(A0001)「(リュウに)ええ…1つ、以外の事はね」

リュウ:「ならば、俺が今ここで尋ねたいことも知っているのだろう? 俺は、それを知るためにここに居る」

GM:えーと、GMには教えて?(笑)

リュウ:究極的には、自分達の存在意義について訪ねたいという事です

GM:むつかしい問いを、えーとね

GM:遥(A0001)「あなた達は、私が世界支配の道具とするため…人類を延命させる為に造りました…これで満足かしら?」

リュウ:「延命……だと? ならば、ならば何故俺たちに人を殺させた!! なぜ、あのように弱く、儚げなものを壊させた!!」

GM:遥(A0001)「私には…世界が見えるんですよ? 1人を殺さない事で、100人が死ぬ事が分かるんです」

リュウ:「それも、予定調和ということか……ならば何故、そんな事を繰り返す?」

GM:遥(A0001)「信じられないかも知れませんが…人間を、この世界を、この街を愛しているからです…それを守るためなら、私は『なんでも』しますよ?(にっこり)」

レニー:「……なら、あの崩壊は何?」

レニー:「あの崩壊が起きるのは、私達のような、クローンではないか!?」

GM:遥(A0001)「ええ、そうです。クローンは世代を重ねすぎると、不安定になるんです」

レニー:「なら…なぜ??」

GM:遥(A0001)「その為の召還、その為の魔剣複製です。過去から純正の人間を呼び出し、製造工程で混ぜ合わせれば、崩壊は遅らせる事が可能になる」

レニー:「そのために…自分が愛する人にも手を掛かるのか?A0001…いえ、桜庭遥!!」

GM:遥(A0001)「(柊を見て)……今更、私だけ自分の都合で、誰か1人を優先するなんて事…できません。しちゃ…いけないじゃないですか…」

祐真:「自然に任せてたら滅びるってなら……やっぱり、それは自然のことだから……」

祐真:「延命なんて……無理に生きさせるものだから……。遥さんに……そんなことして欲しくないよ……俺は……」

祐真:「けど……遥さん、優しい人だから……引けないか……」

祐真:「俺みたいに……誰か一人のために全部捨てるなんてこと……出来ないよね……?」

GM:遥(A0001)「………はい、ごめんなさい」

祐真:「そっか……」

GM:遥(A0001)「あはは…柊さんは変わらないんですね。まっすぐで、向こう見ずで、結構頑固で…それで、とっても優しい」

祐真:「……バカなだけだよ…後のこと考えないで探しに行って……」

GM:遥(A0001)「ふふ…随分と待ちましたよ?」

のぶ:「一体…どこで道を間違ってしまったのかな…遥君…」 悲しい目で見つめる

GM:遥(A0001)「(のぶを見て)……思い出しましたよ、のぶ。…最初はただ、街を守りたかっただけだったんです…」

GM:遥(A0001)「柊さんが帰ってくる、街を…それを守るため…(つっ、と涙)…あはは、なんだ、こんな簡単な理由だったんでした…最初は」

祐真:「……帰ってくるのが遅すぎた……か」 ぐっ、っと拳を握って



リュウ:「話は終わりか?」

GM:遥(A0001)「(きりっ) ええ、待たせましたね? E0303」

リュウ:静かな、それでいて焼け付くような雰囲気を漂わせている

リュウ:「……作られた側からみれば、貴女に管理される生活は、つまらないものではなかった。使命を与えられ、それを遂行する。正しいと信じて居ればこそ、例え仲間でも葬る事に迷いはなかった」

GM:遥(A0001)「……それが、今になってどうして? 今なら、同じ生活に戻してあげますよ」

リュウ:「いや……今はそれを悔いている。……なぜ、あの時使命に対して疑念を覚えなかったのだろう? 命を前に、無情な力を振り下ろしてしまったのだろうとな」

リュウ:「“怒り”……それが俺が最初に覚えた感情だった。……友がくれた道しるべだ。俺はそれを貫くためにここに居る」

GM:遥(A0001)「(寂しげに笑い)…怒り、ですか……困った子ですね」

リュウ:「例え滅びると貴女が予知したとしても、滅ぼさせやしない。……それが、俺が導き出した答えだ!! さあ、答えを出してもらおう。俺の往く道は正しいのか、そうではないのかを!!」

レニー:「…感情を持ったまま、精一杯生きて…それでも滅ぶのなら…それもしかたない」

レニー:「…でも…その感情を奪う権力…あなたには、ない!!!」

レニー:「桜庭遥…あなたは神ではない…ただの、ただの人間だ!!」

レニー:「ただの、愛する人を待ち続けた人間だ!!」

GM:遥(A0001)「…そう…ですね。久しぶりに思い出しました(苦笑) ですから、私からあげられる答えは、もうありません…(ちら、と柊を見て)…答えは、自分で探しなさい。リュウ、レニー」

ケン:「…正直、俺はお前とは戦いたくないんだが」

GM:遥(A0001)「ダメですよ。私達は長年の宿敵…そうだったでしょう?」

ケン:「だが、お前は俺が倒したかった敵とは少し違うような気もする…和解という手はないのか?」

GM:遥(A0001)「かも知れませんね…でも、私に取れる道はこれだけです。…ほら、ぼやぼやしていると、恭二君に怒られちゃいますよ?(にっこり)」

ケン:「う、それは困る」

のぶ:「ケン、彼女はすでに覚悟完了済だよ…」

ケン:「そうだな、俺にとって、お前は敵じゃないが… 『俺たち』 にとってはお前は敵だったな」

GM:遥(A0001)「そういう…事です(にっこり)」

ケン:「『俺たち』ファルスハーツのために散っていった仲間のために」

ケン:「ここで…誰もが納得いく、長き戦いの幕をひこうじゃないか!」

リュウ:「ケン、先ほどの問いだが。……答えはすでにここにある」 と胸を叩き 「だからこそ、この決意必ず届けてみせる。だから……見届けてくれ」

レニー:「…子供達の笑顔を、そして未来を…あなたを…この支配システムを…倒します!」

のぶ:「これが運命か…」

祐真:「遥さん……。待つって約束破った針千本……飲まして貰うよ……。俺は貴女を斬る。これ以上……辛い想いをさせないためにっ!」



  6−2.竜頭蛇尾  

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