「書き換わるシナリオ」

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  車で国道を走る… 日が傾きはじめ、世界は赤く染まりだしている…


桜庭 遥 : 「どうも、すみません柊さん。度々移動に付き合っていただいて……」
柊 祐真 : 「んー…教授の家に行く時も言ったけどさ。遥さんに使われるならいいのさ」
桜庭 遥 : 「ありがとう(にこっ)……御剣さん…無事かしら?」
柊 祐真 : 「…詩乃…どうだろうねぇ? 何か…あぶなっかしいような気がするんだよねぇ」
桜庭 遥 : 「そうですね。全て背負い込んでしまっているような……そんな気がします」
柊 祐真 : 「背負う…かぁ」

  夕日で赤く染まったふたり… 寂しげな横顔…


柊 祐真 : 「遥さん…さぁ」
桜庭 遥 : 「……はい?」
柊 祐真 : 「俺に何か隠してない? あっと…いや、俺も隠してるっちゃ隠してることあるけど…」
柊 祐真 : 「時々見える表情が…何か…こう…気になって… 気のせいかな? 気を悪くしたらゴメン…」
桜庭 遥 : 「……そう、ですか」
柊 祐真 : 「んー…あくまで俺にはそう見えるって話だから。…遥さん、たまに壊れそうな表情してる…」
桜庭 遥 : 「……」

  車内にしばし、落ちる沈黙。先に破ったのは遥だった


桜庭 遥 : 「……あっちに到着するまでの退屈凌ぎに一つ、昔話をしましょうか (にっこりと微笑んで)」
柊 祐真 : 「…え?」
桜庭 遥 : 「かつて、何不自由ない生活をしていられる女の子がいたんです。それはずっと続くはずでした」
桜庭 遥 : 「でも、ふとしたことから少女は全てを失ってしまいました。そのきっかけは些細なものとしか覚えていませんが……」
柊 祐真 : 「……」
桜庭 遥 : 「女の子は、ある男の人に助け出されました……くすっ、その男の人は柊さんと似た空気を纏った方でしたね」
柊 祐真 : 「はれ? …俺?」
桜庭 遥 : 「似ていた……というわけです。でも、その女の子はそれだけじゃ助からずに結局は通りすがりの魔法使いさんの力を借りて生き返るわけですが……」
御剣 詩乃 : 白ヒャハ?w
桜庭 遥 : さて、ね?w
柊 祐真 : う、うわぁぁ!?
桜庭 遥 : 「……なんだか、この町にはそんな懐かしい香りが一杯感じられるんです」
桜庭 遥 : 「だから……少女は、『なんでも』やるでしょうね。そんな町を護るためならば……ね (にっこり)」
GM : 上手い…
桜庭 遥 : 話をはぐらかしているうちに現場に辿り着く…と。柊さん、返答とか願います(笑)
柊 祐真 : 「…『なんでも』か…その女の子が誰だか知らないけど、さ……遥さん、無茶しないでね」
桜庭 遥 : 「……」
柊 祐真 : 「そーしないと勝手に庇って、俺が死んじゃうから (冗談まじりの本気の目)」
桜庭 遥 : 「わかりました。…私がお弁当を作らないと、柊さん……餓死しちゃいますものね?(同じく冗談交じりに)」
柊 祐真 : 「…本当に守ってよ? でないと俺…」
桜庭 遥 : 「だったら、約束。指きりげんまん、ですよ (指を出して、にっこり)」
柊 祐真 : 「あ…う…はい (指を出す)」
桜庭 遥 : 「……ゆーびきーりげんまん…」
柊 祐真 : 「…うーそついたら針千本のーます…」
桜庭 遥 : 「指切った……っと」
柊 祐真 : 「…ん。約束したっと」
桜庭 遥 : 「ん〜……大きな大人同士でこういうことすると、照れますね」 ちょっと頬を染めながら、照れ隠しに伸びをする
柊 祐真 : 「あぅぅ……そ、そうです…ね」 照れて顔を横に背けながら
桜庭 遥 : 「それでは……いきましょうか」 優しく微笑んだ――…



御剣 詩乃 : ラブラブだー
柊 祐真 : わー…びっくりだぁ。当初はこーなるなんて思わなかったや
小鳥遊 優 : 流石だなぁw
桜庭 遥 : あっはっは(照)w あ、シーンの幕間に柊さんへのロイス尊敬/劣等感○の表裏反転させます。表を尊敬に(笑)
GM : ほんとうに上手だなぁ



GM : シーンプレイヤー詩乃。 先生は任意のタイミングで登場可
御剣 詩乃 : はーい(ころころ)…59
GM : で、どうする詩乃? …そのさ…優がシーン数を大幅に省略してくれやがっ…もとい、GM労力を省いてくれちゃって…w
御剣 詩乃 : えー。教授の家行きたいw
GM : らじゃ。では教授宅
御剣 詩乃 : 皆が海に向かっている中、みんなのいた教授の家に行くという…すばらしき入れ違いw

GM : …と、とにかく教授家。ドアは開きっぱなし
御剣 詩乃 : 「……扉が開いてる……?」 不審気に呟いて、静に、慎重に近づいて中の様子を伺います
GM : 例の不気味な…、いや詩乃なら馴染む光景かな? が広がってる。例の資料も放置かな
御剣 詩乃 : いかがわしい研究はしないってばw まあ、水槽を見れば何か実験をしていたってのを予想するのは簡単だから
小鳥遊 優 : 資料は私が持っているよ
GM : ま、何か別の資料から推察できるかな? …って資料は他にあったや。〈知覚〉か〈専門/レネゲイト〉で
御剣 詩乃 : よし。専門レネゲイドが使えるーw 嬉しいw(ころころ)…27! ふふ…w
GM : ぶっ!
柊 祐真 : 独学で調べたのにすごい人だなぁ…w
桜庭 遥 : ノイマン面目丸潰れ(苦笑)
御剣 詩乃 : 「………」資料を目にして読み始めます

  『題:M細胞の考察』
   M細胞。接触した生物の特性を取り込む?
   [実験結果4] M細胞は生物の形質ではなく、個体の持つ情報を再現。その目的は?生存への新たなアプローチか?

御剣 詩乃 : 「接触した生物の特性を取り込む……」 嫌な想像をして苦虫をかんだような顔になる

  再現された個体は、情報的な特性は引き継ぐものの、その内面は完全に別物である
  特に消化器官などは未発達なまま。何かがいけないのだろうか…
  なお、再現体は、一定時間本体より分離して行動が可能。偵察機のような役割に使うのだろうか?

御剣 詩乃 : 人間は電気信号でできてるから、知識や記憶も情報といやぁ、情報なんだけど…
GM : ここでメモは途切れている
御剣 詩乃 : 「……この細胞を使って、光君を再生しようとした―――けれど、姿形は同じでも…という事かしら?…」

小鳥遊 優 : シーンイン(ころころ)…侵蝕率67
柊 祐真 : …白が出た!?
小鳥遊 優 : 「さて、問題だよシノ君」
御剣 詩乃 : 「偵察機……―――誰!」 呟いたあと、はっとして声の方を見る
小鳥遊 優 : 「失意の教授がその細胞を手にすれば使わずにはいられないだろう」
御剣 詩乃 : 「……」
小鳥遊 優 : 「さて彼はそれを、どこで手に入れたと思う?」 と階段の上から降りつつ
御剣 詩乃 : 「UGN、ですか?それとも他の組織……?」
小鳥遊 優 : 「答えは…私だよ」 無表情に告げる

  GMすら知らなかった真実が今、明かされるw
  GMの仕事(とシナリオ)を、白ヒャハに持っていかれた瞬間…


御剣 詩乃 : 「先生、ですか?」
小鳥遊 優 : 「彼に最後に出会ったときは、ある研究室でね」
御剣 詩乃 : 「……」 静かに聞いている
小鳥遊 優 : 「私はある細胞を彼に渡した、興味本位でね…私が私自身を調べることは怖かったから」
御剣 詩乃 : 「先生、の……細胞……?」
小鳥遊 優 : 「私は天涯孤独の身でね、実の親というモノを知らなかった」
御剣 詩乃 : 「………」
小鳥遊 優 : 「幼い私は捨てられたのだと思っていたよ、けれどねこの身に宿る力を見て違うんじゃないかと思った」
御剣 詩乃 : 「違う?」
小鳥遊 優 : 「捨てられたのではなく…」
御剣 詩乃 : 「では、なく……?」
小鳥遊 優 : 「出てきてしまったのではないのか、と」
御剣 詩乃 : 「出てきて……?」
小鳥遊 優 : 「ニンゲンじゃないバケモノならば、そういう生まれ方も有りうるんじゃないか? と。私は本来いない存在で、何かの手違いでここにいるんじゃないかと」
御剣 詩乃 : 「確かにこのウィルスは……謎が多いけれど……そんなこと、ありえるの……? 無から有は生まれない。だから……先生にも祖がいるはず……」
小鳥遊 優 : 「だから私は彼に私の細胞を研究させるよう促したんだ、勿論私の細胞とは言わなかったけれどね」
御剣 詩乃 : 「………」
小鳥遊 優 : 「さて、その細胞の研究結果を見れば分かるだろう…私は、誰かの、再現された偽者なんだ」
御剣 詩乃 : 「…………偽者なんて」

御剣 詩乃 : どーでもいいですが、本当に何者だあんたw
小鳥遊 優 : もうボクも分かりません
柊 祐真 : …マテ待てまてぇええ!! あんたも判らんって、どういう事じゃあああ!!
GM : 遠慮すんな、もう好きにしてくれw
桜庭 遥 : じゅ、純愛フラグはまだディスカー?(ドキドキw)(優は詩乃に「純愛/偏愛」でロイスを取得している)

御剣 詩乃 : 「先生が―――たとえもし、誰かのコピーだとしても……貴方が貴方である以上、その思考、想いは貴方自身です」
小鳥遊 優 : 「うん、そうだね…だからこの考えが浮かんだ時、多少の悲しみと一緒に嬉しさもあったよ(ニッコリ)」
小鳥遊 優 : 「私がここにいる、それは嬉しいことだと… そして再びキミに出会ったことも素晴らしく嬉しかったよ」
小鳥遊 優 : 「初めて会ったときのキミは瀕死だったけれどね」
御剣 詩乃 : 「………」 えーっと瀕死というと、光の事件か…
小鳥遊 優 : 「そして一つキミに謝ることがある」
御剣 詩乃 : 「?」
小鳥遊 優 : 「キミがこちらの世界に入ることになった要因は私だからだ」
御剣 詩乃 : 「別にかまいません。たとえこの力があっても……私には無力だから……でも、以前よりはこの力で誰かを守れることもできるようになりましたから」
小鳥遊 優 : 「そうか……話を戻そうか」
御剣 詩乃 : 小さく頷いて
御剣 詩乃 : 「―――このレポートを見る限り……今行方不明になっている部員が……とても危険な気がするんですが」
小鳥遊 優 : 「今回の事件、教授が光君を復活させようとして、教授は光君モドキにやられちゃったんだろう」
御剣 詩乃 : 「そして……このレポートにある偵察機の役割をする分裂したモノが昨日、学校に現れた……」
小鳥遊 優 : 「そして幽霊の正体は光君、海に住んでいるだろうね…キミの学友はもう…」
御剣 詩乃 : 奥歯をぎりぃと噛み、少し血がにじむくらいに握りこぶしを力いっぱい握り、壁に叩きつける
小鳥遊 優 : 「…彼が学校に現れたのは、目的があったからだろう ……恐らくキミだ」
御剣 詩乃 : 「……またっ!またダメだったって言うの……!!」 搾り出すようなかすれた声でうつむいたまま呟く
小鳥遊 優 : 「その資料によると、記憶のサルベージが出来るそうだ…彼はその記憶からキミを探している、と思われ…」
御剣 詩乃 : それを皆まで聞く事なく外へ駆け出す…!
小鳥遊 優 : 「あ、詩乃君! ……参ったな、一歩が踏み出せない……」

御剣 詩乃 : 「全て……終わらせないといけない……過去の亡霊も、罪も……全てを……」 と呟きながら走ってく



4−1.クライマックスフェイズ 「蛍町の脅威」

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