紳士と黒猫

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GM : 大変おまたせ致しました。シーンプレイヤー遥です
桜庭 遥 : あ、はい。では登場します。シーンイン(ころころ)…侵蝕率37%です

  母が昏睡状態に陥ってから10年
  外傷や病気は無く、倒れた原因は今もって謎のまま
  …謎? 本当に、自分はその理由を、知らなかっただろうか…

GM : シーンは隣町の病院。昏睡状態の母親…早苗の見舞いシーンです
桜庭 遥 : 「……」 コートを畳んで椅子にかけて、昏睡状態の母をじっと見詰めます
GM : まるで眠るような、静かな表情…
桜庭 遥 : 「少し…少し、寒くなってきたね。私、こんな物を編んできたんだ。良かったら、使って?」
桜庭 遥 : 手編みのカーデガンを、眠っている母にそっとかけて…
桜庭 遥 : 「そういえば、今週はこんなことがあったんだ。綾月さんもそうだけど、柊さんが…」 微笑みながら…

桜庭 遥 : 暫く話が続いて… 「…というわけで、蛍町は今週も平和でした……あは…あはは。莫迦、みたい…私…」
桜庭 遥 : 「母さんは、何も応えてくれないのに…」
GM : 誰の返事も無い。いつもと同じ…
柊 祐真 : あぅ…遥さん…(何かを決意)

GM : その時 …ふわり… カーテンが揺れ、頬に風を感じた …窓は閉まっていた筈なのに…
桜庭 遥 : 「カーテン、閉まっていると思っていたのに…っ!」 動揺を悟られないように、静かに、けれど確実に臨戦態勢に入る
GM : ???「……おお、なんと痛ましい事か…我輩の力が足りなかった、ばかりになぁ…」 窓の向こうから、声
桜庭 遥 : 「貴方は…(このヒトは…)」
GM : さらり… カーテンが開き、全身が露になる。立っていたのは、シルクハットと燕尾服を纏い、腕に黒猫を抱いた紳士
桜庭 遥 : 「――誰ですか?(違う、私は知っている)」
GM : 紳士「…おお、嘆かわしい! 仮にも恩人である我輩を忘れるとは…いや失礼、確かに母上を救えなかった我輩に、それを名乗る権利は無いだろうね…」
桜庭 遥 : 「……」 視線をやや鋭くして、もう一度尋ねる 「貴方は、誰ですか?(少し低い声で)」
GM : 黒猫「薄情なヤツだニャア! 本当に忘れてるのかニャー?」
桜庭 遥 :「……」

  …そう、彼の名は…

桜庭 遥 :「めふぃ、すと…」 自分ではない誰かが紡ぐように、声が漏れる 「…メフィスト?」
GM : 紳士「(にっこり) いかにも。憶えていて頂いたようで嬉しいよ」 黒猫「オイラはファウストだ!忘れンなよ!」
桜庭 遥 : 「…それで? 本日はどのようなご用件でしょうか。お見舞いならばインターンを利用すべきかと思いますが」
GM : 紳士「いや失礼、なにせ『こちら』に来たのが久しぶりで、手順を失念していたものでね」
GM : 紳士「さて、我輩の用件だが…汚名の返上に、より望ましい結果を得る為に、より幸せな世界を掴む為に!」
GM : 紳士「…つまり、君の母上を助け出すために参上したのだよ、サクラバ・ハルカ君」
桜庭 遥 : 「お構いなく。出口はあちらです。どうぞお気をつけて(にっこり)」 と、出口を指差します
GM : 紳士「君は母上の救出を拒むのかね? …君を助ける為、君の病気を治療する為に、自分を危機にさらした母上を?」
桜庭 遥 : 「……」 中空を見上げ、考える素振りを見せる
GM : 紳士は、真剣なまなざしで遥を見つめている… その表情に、嘘や偽りは感じない
桜庭 遥 : 「…珈琲は飲めますか? …お話だけは伺います。どうするかは、それから決めさせて頂きますね?」
GM : 紳士「…(にっこり)…ありがとう、頂くよ」

  淹れ立てのブラックと、立ち上る湯気…
  それはあたかも、これから呼び起こされる苦い記憶を暗示しているかのようであった…

桜庭 遥 : では、メフィストに対して好奇心/猜疑心○でロイスを取得させて頂きます
GM : ではカット


3−1.空を飛ぶ恥

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