蘇る過去

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GM : さて、お待たせしました。シーンプレイヤー遥
桜庭 遥 : シーンイン(ころころ)…39%です

  手元には湯気を立てるコーヒー
  目前には、既視感のある紳士と、しゃべる黒猫…

GM : 紳士「(…ずず…) ふむ、久方ぶりの嗜好品が、こんなにも美味だとは…」
桜庭 遥 : 「…それで、メフィストさん。でしたか? お話というのは一体なんでしょう」
GM : 紳士「…ああ失敬、用件を述べねばね」
GM : 黒猫「何度も言ってるニャろ? そこで寝てるオバチャンの精神を、時空間からサルベージするんだニャ」
桜庭 遥 : 「はぁ、なるほど…では、その方法は?」
GM : 紳士「前回と同じである。時空結節点の能動的な破壊…ふむ?…(遥の顔をじっと見て)」
GM : 黒猫「…なーんか、話が通じないニャア? オイラたちがいなくなった後、何かあったのかニャア?」
桜庭 遥 : 「何もありません。強いて言うならば、その時の記憶が霧でもかかったかのように曖昧なだけですね」
GM : 紳士「記憶が曖昧? 君にとっては忘れがたい出来事だったと思うのだが… 本当に忘れているのかね?」
桜庭 遥 : 「…そうみたい、ですね。残念ながら――(静かにかぶりを振る)」
GM : 黒猫「(ぴょん、と遥の横に着地) 記憶ってのは、そんな簡単に消えるモンじゃあニャイよ」
桜庭 遥 : 「…なに、を」
GM : 黒猫「…ほぉれ、思い出すニャ…何かあったんじゃないかニャ? 何か…あるいは誰か…」

  黒猫の言葉、それがまるで魔力を持っているかのように心に染み込んでくる…

桜庭 遥 : 「うっ、あ…あっ」
GM : 一瞬、飛ぶ意識  …フラッシュバックする断片記憶…

  ――パリーン
  …何かが、砕ける音がした



3−5.パラノイア

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