遥の決意

index へ戻る



小鳥遊 優 : シーンイン(ころころ)…侵食率63

小鳥遊 優 : 「ハルカ君、おはよう」 目の前にはいつもの白衣姿の優がいた
桜庭 遥 : 「…あれ? ここは…メフィストさん、は?」
GM : 紳士「…ここにおるよ…彼は誰だね? 突然この場に現れたのだが…」
小鳥遊 優 : 「私は小鳥遊優。はじめまして(にこ)」
桜庭 遥 : 「…町の先生です…表向きは」
小鳥遊 優 : 「さて…私は名乗りましたよ? あなたも名乗ったらいかがです(にこにこ)」
GM : 紳士「ふむ…これは失敬。私はメフィスト、そこの彼はファウスト… 世界の可能性を追求するものである」
小鳥遊 優 : 「ふむ? さて探求者殿、挨拶もそこそこに失礼ですが…」
桜庭 遥 : 「(優の言葉を遮り)…先生、単刀直入にお願いします。貴方が、あの部屋で手に入れたものを…譲ってください」
小鳥遊 優 : 「…ハルカ君、思い出しましたか」
桜庭 遥 : 「私は…約束を、果たさなくてはいけません」
小鳥遊 優 : 「(顔を俯ける)…駄目ですよ、ハルカ君」
桜庭 遥 : 「……(にこっ)…先生なら、そう言ってくれると思いました」 ――けれど…

  ――ごめんなさい…

桜庭 遥 : 「今は、手段を選んでいられません」 銃を先生に突きつける
小鳥遊 優 : 「…ハルカ君」
桜庭 遥 : 「もう一度言います…譲ってください」
小鳥遊 優 : 「…何度でも言います。ダメですよ。もし聞かないなら…」
桜庭 遥 : 「いつかのようにはいきませんよ? 私も、あの時から少しは力を発現させたのですから」
小鳥遊 優 : 「そのようですね…しかし老兵を甘くみてはいけませんよ」
桜庭 遥 : 「甘く見ているつもりはありません。でも、私は必ず約束を果たします。そのためならば…」

  ――きっと、『なんでも』…

小鳥遊 優 : ふむ… 《声無き声》 でハルカ君にのみ、意思を伝えよう
小鳥遊 優 : 『ハルカ君聞こえるかね、返事はいらない…このままの状態を維持して聞いて欲しい」
桜庭 遥 : 「……」
小鳥遊 優 : 『キミが私を、今の状況でどう捉えているかは分からない。だが、これだけは信じてもらいたい』
小鳥遊 優 : 『記憶を思い出したならば聞いたはずだ、私がサナエ君を必ず救うと、キミに誓った言葉を』
桜庭 遥 : 「……」
小鳥遊 優 : 『十年も経った、しかしその誓いは忘れたことはない今もだ』
小鳥遊 優 : 『私は必ずサナエ君を救う、だから…信じてくれるなら私を追って来てくれ―――』

  ―――風が吹き、優の姿は医院から消えた…

桜庭 遥 : 「…わかりました」 銃を降ろし、それを見送る
GM : 紳士「…風のような人物だったな…」
桜庭 遥 : 「風ですか…そうですね。千変万化にして、万物を運びうる空の支配者…けれど」
GM : 黒猫「…?」
桜庭 遥 : 「ごめんなさい…あの人は、私が救います。私が、私なりの責任の取り方で…」

  誰に応えるでもなく呟き、空を見上た遥…
  虚ろな瞳が、1つの違和感を捉えた

桜庭 遥 : 「……あら」
GM :  ――― 空に浮かぶ人間 ――― 右手を病院に突き出し
桜庭 遥 : 「おいでなさいましたか」
GM : カッ!!!! 凄まじい光で世界が塗りつぶされた!!!  …シーンカット


4−1.ライフル担いだ公務員

index へ戻る