GM:では登場! シーン:柊めざめる



 ベッドで横たわっている柊が目を見開くと、薄暗い部屋の天井が、目の前にあった…



祐真:目を開くと見知らぬ天井……というよりも、天井がある所で目が覚めたことすら久しぶり

ケン:「目が…覚めたようだな。」と俺は読んでいた聖書(マンガ)をばたり、と閉じ、柊に声をかける

のぶ:「にゃ〜」 ほっぺをペロペロ舐めよう

祐真:「ん……? あ……あれ……遥さんは……それにアンタは……? って、わ………猫……?」

祐真:「何が一体どうなって……?」 そう言いつつ上半身を起こそうとする

ケン:「まだ、体が本調子じゃないはずだ。休んでいたほうがいいぞ」

祐真:「あー……あぁ。悪い、そうさせてもらう」 起こそうとしていた身体を倒す

ケン:「なにせ、その体は象をも殺す毒やサソリの毒、マンドラゴラの毒、それに加え128箇所の打撲、23箇所の骨折、1箇所の頭蓋骨陥没…」

祐真:「………」

ケン:「…(その後、1時間近く症状を語り)…とまぁ、生きているのが不思議なくらいの怪我を負っていたのだ」

GM:…GMが入れた傷の、100倍くらいに増えたなぁ(笑)

ケン:「いったいどうすればそんな傷がつくのか、教えてもらいたいな」

祐真:「……お、俺は何者だよっ!?」 その語らていた一時間近くの内に幾分か体力が復活したのか起き上がって突っ込みを入れる

のぶ:「にゃにゃー」(訳:さすが時を超え世界を救う救世主ということか…)

ケン:「自分を見失ったか。モラトリアムというやつだな」

祐真:「し……知るかぁああっ!? 俺にも判らねぇよっ!?」(笑)

リュウ:ハッカー「いや、そうじゃなくて。単純に自分の不幸さに嘆きと同時に突っ込みを入れたんじゃないかと推測するんだけれど」

のぶ:猫ノイマン「とりあえず、これをお飲みくださいにゃ、栄養剤ですにゃ」

ケン:おお、猫ノイマンが! 《ドクター・ドリトル》持ちなんだな

祐真:「へ……? あ……う……あ……おう」混乱する頭の中、取り合えず受けとってグイッと飲んで見る

ケン:「…すごいな」

祐真:「?」

ケン:「…ソイツはクジラをも0.01mgで殺すと言う毒液なんだが…」

祐真:「―――ッ!?」 ぶーっっと吐き出す

ケン:「…やはり生きている…不思議だ…」

祐真:「んなもん飲ませるなぁああああああっ!?!?」

ケン:「なるほど。UGNの最重要物資と言うのも頷ける(うんうん)」



リュウ:ハッカー「ほらほら、ケン。そんなに脅かしちゃダメだよ(苦笑)」

のぶ:「とりあえず、ソレ、うちらの切り札だから、丁重に扱おうね?」

ケン:「す、すいません、猫神様!」

祐真:「って猫がしゃべった!? ……物の怪っ!? よ……妖怪ぃいいっ!? ってーってーってー……お、おう」 落ち着く落ち着く

ケン:「…とはいえ、どう重要なのか。それが分からないのですが…」

のぶ:「コイツは、UGNの幹部と因縁があるのにゃ」

ケン:「…ほう?」

のぶ:「そして、UGNは確実に狙ってくる…」

祐真:「(叫びたい衝動を抑えつつ)……はい……切り札……UGNの幹部……?」 頭の中はグルグルパー

のぶ:「つまりおとりにも使える」とぼそぼそとケンに耳打ち

祐真:……うわんっ!?

ケン:「おお、そういえば、重要物資君、君の名前は?」

祐真:「って……おぅ? あ……俺は祐真。柊祐真。刑事で高校生で……えーっと、取り合えずオーヴァードだ、うん」

ケン:「…こうこうせい? …ああ、古文書に載っていた古の職業だな」

祐真:「こ……古文書……? は……はぃ……?」

ケン:「…ということはアレか? 君は古代からやってきたのか?」

祐真:「……」

祐真:「……ら……らしい……」

のぶ:「今の時代を教えよう、299×年だ。ちなみに、西暦じゃなくて宇宙暦だ」

GM:(…いつのまに?…)

祐真:「…………」 口をあけたまま固まる

のぶ:「そして、君は魔剣によって呼び出されたのだよ」(俺がちょっかい出したのは秘密だ)

祐真:「せ……西暦終わったのかっ!? ってか……何っ!? ってことはあの日から3000年以上は経ってないかっ!?」

リュウ:ハッカー「あの日? それはなんだい?」

のぶ:「ああ、彼が時間旅行に旅立った日のことだろう」

祐真:「あぁ……っ!? さ、流石にそれじゃぁ遥さん死んじゃってるよ!? いや何だか居たけどいやけど……おおぅっ!?」 あたふた

リュウ:ハッカー「なるほどっ! いやぁ、いいなぁ。時間旅行、まるで小説の主人公みたいだね」

ケン:「(独り言)すばらしい。古代から召還されし、勇者…ホントに古文書のとおりだ…」

祐真:「ま……魔剣に呼び出されたって……親父の形見はちゃんとあるよなぁ……」 周りを見渡す

ケン:「ちなみに、現在の宇宙暦299X年はこんな風になっている」

ケン:…と1時間くらいかけて、今の時代の説明をしておくね

ケン:「…というわけで、俺様は偉大なる春日恭二様の遺志を継ぎ、UGNの支配の時代を終わらせるべく戦っているのだ」

祐真:「…………………え……えーっと……」

祐真:「か、春日恭二ってアレだよな……うん。深くは追求しないとして……」

ケン:「こらっ! 春日恭二『様』だっ!」

祐真:「わ、判った!? さ……様っ!? 春日恭二様っ!?」

ケン:「まぁ、そういうわけで、世界を正しい方向に導いてくれ、勇者よ。」

祐真:「あー……世界とか勇者とか……うむむ……」 頭をポリポリと掻いて

祐真:「何が正しいとか……それも判らないけど……まぁ、俺は俺らしくってことで行動するわ。いや……それしか出来ないんだけどな」

のぶ:「まあ、今は、現状の理解を優先してくれ、君の秘密についてはおいおい話す」(訳:話してたらシーン終らん)



祐真:「っと……そうだ。ちょっと聞いていいか……?」

祐真:「えっと……俺が居た時代からずっと先の時代なんだよな……今って……?」

ケン:「ん? そのはずだが?」

祐真:「……俺の知り合いというか思い人本人に会ったんですけど……っ!? な……何でだ……?」

ケン:「…知り合い? …猫神様。彼は強く頭を打ちすぎましたかね?」

のぶ:「まあ、無理もない、いきなり299×年だ、錯乱もするだろう」

祐真:「あーっと……取り合えず、俺が居た場所には女の人が二人居たはず。その内の髪の短い方っ! って……錯乱言われてるしっ!?」

ケン:では、容姿を聞いて判定します(ころころ…)俺の頭じゃダメでした(笑)

祐真:ええと……ええと……(PLが頭を机にガンガンガンと)

のぶ:「…まあちょっと休め」 ごす(腹に一撃)>柊

祐真:「―――うぉっ!?」 ふらり……と崩れ落ちる

ケン:「…アレだけ耐久力あって、なんでアレで気絶するかなぁ?」

のぶ:「ツボだよ」

ケン:「…ツボですか。東洋の神秘ですねぇ、猫神様」

祐真:「(ぴくぴく……ぴくぴく)」

のぶ:「うむ、まあ柊ボックスに、蟲でも詰めて別ルートで移送、時間を稼ぐぞ」

のぶ:「その間に、アレも落ち着くだろう」

ケン:「了解です。…その前に長老と会議をします。猫神様もぜひともお知恵をお貸しくださいませ」

のぶ:「わかった」

ケン:というところでシーンカットで



  4−6.この少女、ケンの娘なんです  

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