レニーと柊が、子供達と遊んでいる光景… そこへと、一人と一匹の影が近づいてきた
のぶ:入り口から、猫様と一人の青年が歩いてくる
リュウ:それに気づいた人々は、一種のおびえを含んだ視線を向ける…
ケン:その中で笑顔を崩さないのが俺
ケン:「よぅ、やっぱり来たな」 片手を上げる
リュウ:「好きで、こうなっているのではない」 憮然とした表情で答える
のぶ:「そっちも上手くいっているようだな」
ケン:「ま、子供たちの笑顔は何よりも強い武器ですから (ニカッ)」
のぶ:「確かにな」
リュウ:「それよりも……ここは、FHの……」
ケン:「そう、ここが俺たちFHの最後の村さ」
リュウ:「なるほどな。……ずいぶんと、騒がしいようだが、ん?」と、レニーの姿に目を留める
レニー:わたしは気付いてない、遊びに夢中になっています
祐真:子供達に遊ばれてます……(笑)
リュウ:子供達と遊ぶ姿。その中に、過去の自分の姿がフラッシュバックするように見える
リュウ:「くっ……なんだ、この記憶は」 …額を押さえるようにして、再度、その光景を見る
のぶ:「ふむ…何か思い出したのかね? リュウ君」
リュウ:「……くだらない事だ。それよりも、話の続きを聞かせてもらいたい」
のぶ:「そうか…ケン、あの2人を連れて、猫の間に来てくれ」
ケン:「了解です、猫神様っ!!」
* * *
猫の間…それはのぶのために用意された部屋
そこに、FHの主要メンバーと、UGNエージェント2名。そして異世界人1名が集っていた
レニー:「(リュウに)…E0309…あなたはなぜここに?」
リュウ:「真実を掴むためだ。それ以外の理由は無い」
のぶ:「…さて、全員そろったね? 君たちに集まってもらったのは他でもない、UGNとクローン…この世界の状態を説明するためだ」
祐真:「そうか……説明してくれる時が来たんだな」 静かに聞く
のぶ:まず、今まで説明したことを再度、カクカクシカジカで説明する。時間短縮のためご了承ください
レニー:「…」 警戒しながらノブの話を聴く
のぶ:「つまり、クローンには欠陥があり、それが崩壊を引き起こしているということだ」
のぶ:「そして…A0001。遥の秘密を教える」
ケン:「秘密…」
祐真:「ん…………」じっと、のぶを見つめる
リュウ:無言で、その続きに耳をかたむける。その瞳には、暗い感情が見え隠れする
のぶ:「彼女は古代種という、不老不死の存在なのだが…長い年月で蓄えた、ノイマンとしての能力を全開にして『コンピュータ』を、している」
祐真:「え………え………!?」
レニー:動揺するが、無表情に保つ
のぶ:「行動しているのは分身…戦闘用の複製遥だ。まぁ本人と意識リンクしているのだがな」
祐真:「は……遥さんがコンピューター……? それはつまり、クローンを作ってるのが遥さんてことで……」
リュウ:「なるほどな、それでこれまでの話の内容がリンクした」
のぶ:「そして古代種となった理由は……主に柊、君のせいだ」
祐真:「って……へ……? お……俺の……せい……?」
リュウ:柊と呼ばれた、同年代の青年に視線を向ける
ケン:「柊くん、何かしたのかね?」
のぶ:「君が、消えたりしなければ、こんな未来にはならなかったということだ」
祐真:「あ……ぅ……や、やっぱり……か、帰ってこなかったからか……? う、うぁあっ」頭を抱える
のぶ:「ま、この世界も、時空に無限に存在する、未来の一つでしかないのだがね」
祐真:「そっか……遥さん、俺のこと想い続けてくれたんだ……。って、今は嬉しくなってる場合じゃなくて……っ!」
リュウ:「つまりは、この男のお陰でこの世界は存在していると言う事か」
ケン:「…ありがたいやら、迷惑やら」
のぶ:「説得できるのなら、してもらいたかったのだがね…どうやら、難しそうであるしなぁ…」
祐真:「あ……あーあーあー……」 頭抱え
のぶ:「ちなみに、過去人…この場合、柊だが…を召喚している理由は、クローンプールの最活性剤として人体を利用したいからだ、あのままだとタンパク質のプールにドボンと入れられて、終ってたな」
祐真:「ク、クローンの元って事か……な……? ……う、うぁ」 ホルマリン漬けにされる自分の姿を想像する
レニー:「のぶ…言いたいことを、はっきり言って」
レニー:「私たちを集めて…何を、させようとしている?」
レニー:そして考える…何で自分は、召還の場に誘われたのだ
のぶ:「レニー、君は遥の後継者候補だ」
レニー:「…!!」
GM:次のコンピュータ役としての、働きを期待された存在… それがレニー
レニー:「…こ、後継者??」
のぶ:「そうだ。だからこそ、あの場に呼ばれたのだ」
ケン:遥のデータをレニーに「ダウンロード」でもするのかな?
GM:それ良いアイデアだ、もらい(笑) >ケン
リュウ:「E0268に、次の時代のコンピューターになれ、と言う事か…」
のぶ:「彼女を止めるには直接殴りこむしか無い。彼女と世界のネットリンクを切れば、世界の管理は崩れるだろう」
のぶ:「"後継者"である君と、"異世界人"…世界の不確定要素である柊がいれば、それも可能となるであろう」
のぶ:「すでにFHアニマル部隊は準備完了している…後は君たちの意志だけだ」
祐真:「遥さん…………俺が止めなきゃ……ならないんだろうな……」ギュっと拳を握り、誰にも聞こえないように呟く
リュウ:「……全く、俺は何をしていたのだろうな。とんだ茶番だ! そうだろう?!」>レニー
レニー:「……」と無言で頷く「E0309…後で、話しがある」
レニー:「一度…あなたがここにいる真意を聞きたいから」
GM:おお、じゃあ一度、レニーとリュウのシーンをつくりましょう
ケン:ようやくPC1と2の会話がっ!!
祐真:がっ!!
GM:では、今回はシーンカットで、OKですか?
5−4.怒る男、笑う少女
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