GM:では、次のシーン! 登場するのは、リュウとのぶ

リュウ:では、シーン登場(ころころ)…Ryu_9の侵食率が 1 上昇しました

GM:あ、あがらない…

リュウ:また1か〜〜〜〜(笑)

祐真:呪われてる……?(笑)

ケン:リュウ。君はきちんと侵食率を管理できるエリートだったんだね(笑)

レニー:加護だ!!加護だ!!!

GM:素晴らしい(笑)



 村の建物で、手持ち無沙汰にしていたリュウ… 彼の前に、のぶが再度現れた



のぶ:「にゃ〜」 ガラガラと「ベビーカー」を押してのぶが歩いてくる(2足歩行で)

リュウ:「…お前か」

のぶ:「やあリュウ君、君に紹介しておかねばならない人物が居てね、時間はあるかね?」

リュウ:「ああ、まだしばらくはな」

リュウ:「それで、紹介したい人物とは?」

のぶ:「そうか、うむ、この赤ちゃんだよ」 …ベビーカーには、人間の赤ちゃんがすやすやと眠っている

リュウ:「……これを見せてどうするつもりだ?」 訝しげな表情で問いかける

のぶ:「この子は、ボルゴとレニーの忘れ形見だよ」

ケン:な、なんだってー!?

祐真:……そっか。子供が居たのか(笑)

リュウ:「……忘れ形見? どういう意味だ」

のぶ:「ボルゴとレニーの子供ということさ、元気な男の子だ」

リュウ:「子供……? まさか、本当に?」

のぶ:「本当だよ」

リュウ:「いつの間に……知らなかったな」 そういってしゃがみ、赤ん坊に手を伸ばす

GM:手を伸ばし、それが触れるか触れないかという時に赤ん坊が突然泣き始める

GM:赤子「びええっ、びえええっ!」

リュウ:ビクッと手を引っ込め、その手を眺める

リュウ:「……そうか、俺はお前の父と母を殺したんだったな… 俺を“憎む”のか?」

のぶ:「ははは、彼は、泣く事が仕事のようなものだよ。それにまだ憎むということを知らないしね」

リュウ:「泣く事が仕事……なるほど。そんな生き方もあるのだな」

のぶ:「もっと大きくなれば、さまざまなことを学びながら自分で考えて生きていく…それが人だ」

リュウ:「……こ、このままでいいのか?」 真っ赤になっているその表情を見て不安になり、問いかける



GM:ぱたぱたぱた… と、部屋に足音が近づいてくる

リュウ:無意識に警戒し、構えを取る

GM:ミーティア「(かちゃり)ああっ、ごめんね! ミルクの時間だったよね?…って、あら?」

リュウ:「誰だ?」

のぶ:「おや、おむつでなくミルクだったか」

GM:ミーティア「あっ…こ、こんにちわ。え、えっと…はじめまして、ミーティアと申します」 彼女は手に哺乳瓶とやかんを持っている

リュウ:瞬間、それまで奥底に眠っていた記憶がフラッシュバックする

リュウ:「あ……ああ…………初めまして、か。そう、そうだな。そのはずだ」

GM:ミーティア「え? あ…ごめんなさいっ! どこかでお会いした事がありましたっけ!? すみませんっ、私、忘れっぽいから…!(ぺこぺこ)」

リュウ:「いや、気のせいだ。……することがあるのであれば、好きにしてくれ。この子の食事なのだろう?」 そういって、部屋を出て行こうと

GM:ミーティア「あっ、あの!」

のぶ:「見ていかないかね?」

リュウ:「……ん? なぜだ?」

リュウ:ミーティアに視線を向けながらも、のぶに問いかける

GM:ミーティア「え、えと、赤ちゃん見るの、もしかして初めてですか?」

リュウ:「ああ、これまでは見る機会に恵まれなくてな」 同時に、視界に赤い映像に彩られた殺戮の光景が蘇ってくる

のぶ:「見ていると、可愛いものだよ。この子達の未来を護りたいとおもうほどにね」

GM:ミーティア「そ、そうです! ……あの、あの…(赤子、泣き始める)…って、ああっ、ごめんね?(抱いて、ミルクを与え始める)」

リュウ:「…………子供と言うのは、不思議な存在なのだな」

のぶ:「ああ、そうだよ、不思議な存在だ…」 赤ちゃんを見つめながら

リュウ:「我々のように完全な個として存在する事ができず、常に誰かの助けを必要とする」

リュウ:「非常に、非合理な存在だ。……だが、今はE0269、いや、レニーの感情も理解できる」

のぶ:「そうか。その気持ちを大切にな」

リュウ:頷く



GM:ミーティア「(リュウに)……(静まった赤ん坊を抱えて)…あの……抱いて、みませんか?」

リュウ:「いや、俺にその資格はない。遠慮しておくよ」 首を振って応える

GM:ミーティア「(強く)いいえ! そんな事無いです! …だって……」

リュウ:「……なんだ?」

GM:ミーティア「……だって、あなたも……いつかは、お父さんに、なるん…です……から(段々と小さく)」

リュウ:「………………わかった。どのように抱けばいい?」

GM:ミーティア「……両腕を出して……そう、それで優しく…(そっ、と渡す)」

リュウ:おずおずと手を差し伸べ、そっと受け止める

GM:華奢な人体の感触が、腕に伝わって来る

リュウ:「……重いな。見た目以上に……重い」

リュウ:つ……と頬に流れるものが落ちる。

GM:ミーティア「…っ! ど、どうしましたか!(あせあせ)」

のぶ:「泣いているのか?」

リュウ:「俺はこんなに重たいものを殺してきたんだ……こんなに、弱く、儚げで、大きな存在を」

のぶ:「ならば、これからは護っていけばいい」

リュウ:「……大丈夫だ、ありがとうミーティア」 そういって、ゆっくりと赤ん坊を差し出す

GM:ミーティア「……あの…(赤子を受け取り)…また……この子を、抱いてあげて下さい…ね」

ケン:それは死ぬ! 死ぬ!

ケン:死亡フラグだっ!

レニー:死ぬ〜〜

リュウ:「そうだな、機会があれば、また抱いてやりたいと思う」ふっと微笑みながら

リュウ:「……俺には、護ると宣言するための資格はない……だが、この子が往く道を切り開く事はできるだろう。いや、してみせる」

のぶ:「その思いがあれば君は大丈夫だろう」

リュウ:「ああ、決意は出来た。あとは、想いを貫くだけだ」

のぶ:「ああ、また抱いてやってくれ…彼らも…ボルゴとレニーも、きっと喜ぶ」

リュウ:「……ああ、そうだな」



  5−6.偉大なる、春日恭二様のために  

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