―――車の端末から、ケンの演説が流れている―――



GM:リュウの乗る車は、反逆者村へと道を急いでいた

リュウ:「やれやれ、頭の悪い解説だ……これでは、先が思いやられるな」

リュウ:そう苦笑しながらも、車は着実に道を進んでゆく

GM:やがて…見えてくる、村

GM:ふっ、と歩哨の村人が、リュウの車に気づき… おおきく手を振り回す

リュウ:「…以前は、ここを殲滅目標としていたのにな。運命とは、分からないものだ」 独白しながら車を止め、降り立つ

GM:歩哨「(村に向け)おおーーいい!!! かえってきたぞぉぉーーー!!!」

GM:その声に応え、ぞろぞろと子供達や老人達が建物から現れ、リュウに向けて走り寄ってくる!

リュウ:『帰ってきた』その言葉に違和感がある。そんな言葉をかけられるとは想像もしていなかったからだ

GM:子供「あっ! かえってきた!」「ほんとうだ、おおーい!!」「おかえりなさーいっ!!」

GM:リュウを迎える、満面の笑顔…

リュウ:「……あ、ああ」 困惑したような表情を浮かべ、言葉に窮したように周囲を見渡す

GM:リュウは、その中に1人の少女と…その娘が抱く赤子の存在に気づく

リュウ:その少女は、目が合うと村人達と同じような微笑を浮かべ、こちらへ歩いてくる

GM:ミーティア「(小声)あ…お、おかえりなさい」 赤子「だぁだぁ!」

リュウ:「……ああ、どうやら生きて、またここに来る事ができたようだ」 自然と微笑がもれる

GM:ミーティア「本当に…本当にお帰りなさい(微笑み)」 こぼれる笑顔

リュウ:「一つ尋ねたいんだが……その、こう言う時は、どう返事をすればいいんだ?」

GM:ミーティア「(くすり)…こんな時はですね…『ただいま』って、言うんですよ?」

リュウ:「そうか……なら、約束も果たさないとな。その子を、抱かせてくれないか?」

GM:ミーティア「はい(にっこり)…やさしく、抱いてあげてくださいね?」

GM:彼女が抱いた赤子が、リュウに向け「だぁだ!だぁだ!」と両手を伸ばす

リュウ:「ああ、勿論だとも」 受け取り、その子を優しく見つめる

GM:そこで、リュウは気づく

GM:君を見つめる、赤子の瞳… そこに映る男が、微笑んでいる事に……

リュウ:「……やっと見つけたよボルゴ。お前が託したものを」

GM:村は勝利の凱歌に沸き、周り中で微笑みが零れている

リュウ:「ここが、俺の帰る場所。……みんな、ありがとう!! そして『ただいま』!!」



  7−3.ちゅーですよ、ちゅー?!  

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