――― 二人と一匹は、はじまりの地に立っていた ―――
レニー:「柊さん…もう行くのですか?」
祐真:「あー……うん。やっぱりさ、早く遥さんの所に帰りたいから」
レニー:「そう、ですか…」
レニー:「…あなたから…いろいろ…教わりました。人間の本来の生き方…そして、真なる喜び…」
祐真:「いあ……そう言われると……な、何か恥ずかしいな……」 頭をポリポリと掻く
レニー:「ありがとう…あなたのこと…一生忘れません」
祐真:「えっとさ……手に入れたモノ、大事にしなよ」 にっこりと笑って
レニー:そして近寄り、キスします
祐真:……でぇえっ!?
祐真:「あ……う……」
レニー:そして背を向け…歩き去る「…さようなら」
祐真:「うん……サヨウナラ……」
祐真:クルッっと、レニーが行った方とは反対方向を向いて……
祐真:頭をカリカリ掻いて「帰ると……しますか」目の前に広がる空間を見つめる
ケン:帰れるのか?
GM:さあ?(笑)
祐真:剣を振り上げて……
GM:ぶぅぅん……剣が鳴動する……
祐真:「(今度こそ想う所に行かせてくれよ……相棒ッ!)」 振り下ろす!
その直前、柊は気がつく…辺りが全て灰色に染まっていることに
祐真:「……え……?」 か……カチーンと硬直
のぶ:「やあ、少し時を止めさせて貰った… 2人で話を、したかったのでね」
祐真:「ん……ね、猫神様?」 一旦剣を納め、のぶをじーっ、と見つめる
のぶ:「柊よ、未来とは無限の可能性を秘めている…この世界もその可能性の一つにすぎない」
祐真:「…………」 じっ、っとのぶの言葉を聞く
のぶ:「つまり、君が帰れた未来、君が旅立たなかった未来…そういうものも存在するのだ」
のぶ:「君は、また旅立つ、そのとき君のよく知る時代でまったく違う世界に行くかもしれない、まったく別方向に生物が進化した世界にいくかもしれない」
のぶ:「しかし、あきらめず、希望を持って進め、絆とは、時も…運命すらも超越する力を秘めているのだから」
祐真:「……ん」
のぶ:「そして、これを」と、遥の持っていた魔剣を取り出す
祐真:「これは……遥さんが持ってた……?」
のぶ:「柊、君の剣を構えよ」
祐真:「あ……あぁ」剣を抜き、構える
のぶ:のぶが力を込めると、遥の魔剣は光の粒子へと変わり、柊の魔剣に吸い込まれていく
祐真:「これは……?」 いつもよりも一層輝きを増す魔剣を見つめ、困惑する
のぶ:「遥君の想いとを注入した、これである程度、世界移動をコントロールできるだろう」
ケン:…ある程度、というのがすごいな(笑)
祐真:「猫神様……ありがとよ……ッ!」 ブンッ、っと剣を振り上げ……
のぶ:「さらばだ柊、君の旅に幸あらんことを」
祐真:「希望を……絆を信じてみますか……っ!!」 一瞬、力を溜める
GM:すっぱぁぁぁ!! 空間が…裂ける!
のぶ:のぶの背後に何時の間にか、見知らぬ女性が立っていて、のぶを抱き上げる
のぶ:「柊…がんばれよ」
祐真:一瞬だけ振り返って 「……あぁ」 笑みを見せ
祐真:「それじゃ……行ってくるとしますかい……」 空間の裂け目に……飛び込むッ!
のぶ:柊が消えた後…のぶと女性はそろって消えていく…そして時が動き出した…
7−4.オチ
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