記憶の向こう

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GM : 連続で申し訳ありませんが、シーンプレイヤー遥  (裏)
桜庭 遥 : はい(ころころ)…

  ――― 浮遊感、ここではない、どこかにいる感覚 ―――
  ―― その世界で、どこからともなく聞こえてくる子供の泣き声 ――

桜庭 遥 : (あれ? 小さな女の子…あんな子、町にいたかな?)  浮遊感から解放され、ゆっくりとその子の正面に降り立つ
GM : 女の子「…うえっ…うっ…ぐしっ…」
桜庭 遥 : 「あの…どうして泣いているのですか?」 なるべく怯えさせないように、優しく問いかける
GM : 女の子「…おかあさんが…おかあさんが、まだ帰らないの…」
桜庭 遥 : 「お母さんが…? では、お父さんは?」
GM : 女の子「…わかんない…ずっとまえに、お父さん怒って、出て行っちゃった…」
桜庭 遥 : 「そうですか…でも、こんなところに一人でいたら寂しいですよ?」 隣に腰掛ける
GM : 女の子「…だって、おかあさん、まってなさいって… おじさんといっしょに、薬を取って来るからって…」
桜庭 遥 : 「…辛かったんですね」 そっと頭を優しく撫でる
GM : 女の子「…うん…」

GM : ???「…君の母親は帰らない」
桜庭 遥 : 「…え?」 声の方を振り向く
GM : そこには『怖い人』が立っていた。…抽象的な、恐怖のイメージの具現
桜庭 遥 : 「貴方は、一体…」 ゆっくりと立ち上がり身構える
GM : 『怖い人』は、遥が見えていないかのように、女の子を威圧する
GM : ???「未来の知識へのアクセスは、例え自らの知識であっても認められない。…残念だが、君の母親と共犯者は既に時空流刑に処された。新たな時空結節点も設定した。もう逃げられん」
柊 祐真 : …うわぉわぉわぁ
桜庭 遥 : うわぁ〜、なるほどなるほど。ようやく話が見えてきました
小鳥遊 優 : むう…予想と大分違っていたな
GM : 『怖い人』は、ゆっくりと女の子へと近づいて来る… …かつーん… …かつーん…
桜庭 遥 : 「…それで、この子を苛めたというのですか」 躊躇なく銃を構えて、威嚇射撃
GM : ぱんっ! 男は意に介さず、進んでくる… まるで遥が幻であるかのように
GM : 女の子「…う…あ、あううう…あ…」
桜庭 遥 : 「…くっ! こっちへ!」 女の子の手を引いて駆け出します
GM : 女の子「…あっ!?」
桜庭 遥 : ――タッタッタッ!
GM : ???「…もう逃げられん、抵抗するな…待て!」
GM : 『怖い人』の影が、おどろおどろしく巨大化し―――世界まるごと包み込むように、『恐怖』のイメージが女の子を捕らえようとする―――
桜庭 遥 : 「くっ…!」

GM : その時! ずさぁっ…! 柊によく似た人が出現し、『怖い人』の前へと立ちはだかった!
柊 祐真 : …親父ィイイ!?
御剣 詩乃 : でたかぁ…(笑)
小鳥遊 優 : 出るとは思っていたがなぁ(苦笑)
桜庭 遥 : 「えっ、あの人は…いえ、今です!」
GM : 恐怖のイメージは、背後にて収束して行く。 女の子と遥の前、一筋の光が見えてきた
桜庭 遥 : その隙に一気に駆け出し、光の先にある部屋へと飛び込む!

桜庭 遥 : そこは、一つの鏡がポツンとある謎の部屋…
桜庭 遥 : 「…ふぅ、追っては来ないようですね」 背後を確認して、ゆっくりと扉に鍵をかける
GM : 女の子「……(ぐしっ)…う、ううっ…」
桜庭 遥 : 「……」 女の子が泣き止むまでそっと頭を撫で続ける。
GM : 女の子「……ありがとう…おねえちゃん、だぁれ?」
桜庭 遥 : 「私は…(暫し思案して)――公務員、ですよね? 一応」 と首を傾げる(苦笑)
GM : 女の子「…(目、ぱちぱち)…」
桜庭 遥 : 「お仕事は、その、町のみなさんの笑顔のために頑張るといいますか…『なんでも』やるのですが」
GM : 女の子「…なん…でも?」
桜庭 遥 : 「えぇ、それが私が私であるための…信念ですから」
GM : 女の子「…じゃあ……じゃあ、じゃあ…おかあさんを、おかあさんを探して…! …お母さん、どこ行ったの!!」
桜庭 遥 : 慌てる女の子をいなして静かに、けれど淀みなく切り出す 「よかったら、話してくれますか?」
GM : 女の子「…あたしがいけないの…あたしが病気になったから…だから、お母さん、お薬作ってて…」
桜庭 遥 : 「…病気、ですか」
GM : 女の子「…でも、間にあわないって…だから…明日の向こうに行って、薬の作り方を取ってくるって…それで…(泣き顔)」
桜庭 遥 : 「『明日の向こう側』 ですか…分かりました。一緒にお母さん、探しましょうね(にっこり)」
GM : 女の子「…うんっ!」

  ――パリーンッ!

桜庭 遥 : その音と共に、急速に世界が薄れていく…


3−7.遥の決意

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(裏)
  リプレイではカットされていますが、遥の過去の情報は、既にある程度提示されていました
  しかし、GMの力量不足により内容がサッパリPLに伝わっておらず、困っていたところ…

GM : ええと…何か希望するシーンはありませんか?(汗)
桜庭 遥 : う〜ん… では、『つぎはぎだらけの回想シーン』を希望します。サポートお願いできますか?
御剣 詩乃 : つぎはぎ?
桜庭 遥 : 子供の頃の自分と話して、事件の真相に迫りたいです
小鳥遊 優 : あ、それは私も知りたかったんだ。当事者なのに全然分からないから手探りだしなぁ…

  …と、上記のように、遥と優のPLに助けてもらい、セッションの方向性を建て直すシーンを作成
  セッションはGMとPLが協力して創り上げるものだという事を、再認識させて頂いた一幕でした
  シーンプレイヤーの順番や、時系列がちぐはぐなのは、この一連の修正シーンの名残です


3−7.遥の決意

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